メースは、ナツメグと同じニクズク科の植物から取れるスパイスです。種子の中にある仁がナツメグで、その種子の周りを包んでいる網目状の外皮がメースと呼ばれるスパイスの原料で、特徴もナツメグによく似ています。

甘味はナツメグの方が強めです。メースの方が穏やかで上品な風味です。

メースに含まれる精油成分は食品に含まれる不快臭を消すのに効果的で、キャベツを加熱した際に生じる臭みを完全に消すことができます。

また、クッキーやケーキなどのお菓子にもよく使われ、調理時の熱により苦味が消えて甘味が加わり、味がいっそう引き立ちます。

他にもドリンクのアクセントに利用されており、「エッグノック」やカクテルの「アレクサンダー」などがあります。コーラを作る際にも、甘味がアクセントになり相性は抜群です。

代謝をあげる働きや消化器官の改善、整腸作用などが期待できます。しかし、ナツメグと同じく、大量に摂取すると中毒症状が出ます。使用量には、ご注意ください。